用語解説

■ 庭園
<形式に関する用語>
  • 回遊式(かいゆうしき)
  • 庭内を歩きながら鑑賞する庭の形式。鎌倉・江戸時代の庭園に多い。

  • 枯山水(かれさんすい)
  • ”かれせんずい”とも読む。水を用いずに砂と石、植栽などで山水を表現した庭。室町時代中期以降、禅宗の影響のもとに発達した。

  • 九山八海(くせんはっかい)
  • 仏教の世界観で、中心となる須弥山(しゅみせん)と一番外側の鉄囲山(てつちせん)との間に七金山、八海水がある。これを岩石で表現したもので、須弥山石組ともいう。

  • 平庭式(ひらにわしき)
  • 築山も池もない平坦な庭の様式。

  • 蓬莱島(ほうらいじま)
  • 不老不死の島であり、神仙島の伝統に基づいて造られた中島。蓬莱・方丈・瀛洲(えいしゅう)の3神仙島を配置した庭を三島一連の庭という。鶴亀を象った鶴島・亀島も神仙島の一形態。


<技法・構成要素に関する用語>
  • 石組(いしぐみ)
  • 石の組み合わせ、配置のこと。三尊仏を表した三尊石組は3個の石を三角形に並べたもの。そのほか須弥山石組み、鶴亀の石組、滝石組、橋石組などがある。滝石組は、水の落ち方によって、向落(むかいおち)、伝落(つたいおち)などに分けられる。

  • 垣根(かきね)
  • 銀閣寺垣、金閣寺垣、桂垣(穂垣)、光悦寺垣などの種類がある。

  • 借景(しゃっけい)
  • 庭園外の風物を背景に取り入れる手法。

  • 縮景(しゅっけい)
  • 名所の風景を縮小して庭園に模写する手法。

  • 地割(じわり)
  • 池や島、築山、石組などの形、配置を設計すること。

  • 築地塀(ついじぺい)
  • 寺域を囲む外壁などにみられる塀。木造の骨組みを土で固めたもの。屋根が設けられている場合が多い。

  • 飛石・敷石(とびいし・しきいし)
  • 実用本位の置き石から、庭のデザイン要素に発達。並べ方にも各種の名称がある。飛石の分岐の石は踏分石といい、川を渡る石を沢飛石、川に沿う石は沢渡石という。

  • 遣水(やりみず)
  • 寝殿造りの庭園などをめぐり、池にそそぐ流れで、そのほとりで曲水の宴が行われた。

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