2012年12月27日木曜日

本年も大変お世話になりました。

庭サークル枯山水の皆様、そして、今年1年間支えてくださったサポーターの皆様、そして、苔様。

今年も大変お世話になりました。

来年もサークルの更なる飛躍を期待しております。


来年も京都を中心に愛でたいと思っております。そして夜に皆さんと飲みたいと思っております。

嵐山方面へ。(むちゃくちゃええ旅館に泊まりましょ!)

そして、祇園でお遊びし。(むちゃくちゃええ旅館に泊まりましょ!)

必ず行きたいのは大原・鞍馬・貴船方面です。(むちゃくちゃええ旅館に泊まりましょ!)


そして、兼六園にも行きたいですね。

それでは皆様、良いお年を♪
 苔の世話があるため、本年最後の投稿、これにて失礼いたします。

2012年11月25日日曜日

実家の日本庭園の現状報告。

一ヶ月ぶりに実家に帰りました。
日本庭園化した庭の一部はどうなっているか報告させて頂きます。

まず驚いたことは、草がボーボボボボボーボボーでした。
まだ、苔が密集していないからか、草が元気よくボーボボボボーボボーになっていました。
ある程度大きくなってしまった草を抜くと、密生している苔に穴が開いたりめくれ上がったりするので、草が小さい時に処理をするに越したことはないですね。

そして、一番驚いたことは、スナゴケが
増えていたことです。大きなスナゴケの周りに小さなスナゴケがたくさん生えてきたようです。
増えている量からすると、スナゴケの増殖は比較的早く行えるような気がします。

ホソバオキナゴケも元気そうでよかったです。比較的、環境の変化には強いのかもしれません。(変化といっても、屋外to屋外なので、ホソバにとってはそこまで変わっていないのかもしれませんが。)

最後に、実家のイヌがお利口にしていて日本庭園の苔を荒らしていなかった事を高く評価し、今回の報告を終わらせて頂きます。




2012年11月14日水曜日

読んでみました。


苔の話―小さな植物の知られざる生態 (中公新書)

こちらの本を読んでみました。
苔の専門家が約200ページに渡りコケについてびっしりと書いています。

コケ(蘚苔類)という植物について様々な視点から触れており、正直理解することが難しい点も多々ありましが、コケに深さについては理解することができました。

この本を読んだことによって、私はコケに対して大変大きな余裕が生まれたと実感しています。

次に枯山水、その他庭園を愛でた時、苔を今までとは違った見方ができるのではないかとワクワクしています。


それでは最後に、私がこの本に線を引いた文章の中から一つだけ紹介してみたいと思います。


「・・・・・、地球全体の陸地面積の少なくとも1%がミズゴケ湿原で湿られているといいますから、・・・・」


苔に感謝です。

日々、人間が地球を破壊活動を続けています。
その一方でコケを始めとする植物はそれを打ち消すために働き続けています。
しかし、コケ達が住める環境さえ無くなってしまったらどうでしょうか。
地球はますます加速度的に破滅へ近づいていくでしょう。
今、まだコケが生きていけるうちに気付かないといけないことがあります。




2012年11月10日土曜日

2012/11/24サークル活動のスケジュール(予定)

投稿日現在、この活動は予定ですが、おそらく決行するでしょう。(たとえ一人でも。いや、それなら間違いなく決行だわ)

ですので、その日のスケジュールを(参加者が予習できるように)発表しておきます。


その前に、11/23(金)は祝日ですので世の中の多くの人間が23(金)~25(日)は連休であるところが今回の投稿の最大のポイントです。遠方の方々が参加するかどうかについて悩む理由は、もはや、あもはやどこにもありません!


それでは当日のタイムスケジュールです。
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[12:15] バス乗車。(京都駅前C3のりば発 大原行き) ※大変混雑が予想されます。早めにバス停に並びましょう。

[13:20] バス下車。→徒歩

[14:00] 三千院を愛でる。

[15:00] 軽食

[15:30] 宝泉院を愛でる。

[17:00] バス乗車(大原発 京都行)

[18:30] 京都駅周辺の飲み屋で反省会(兼松井会)スタート。
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参考サイト→京都バス ・ 三千院 ・ 宝泉院


続きまして、今回愛でる寺院についての知識です。

まずは・・・

【三千院】・・・<国宝><重要文化財><名勝
一面の杉苔はまるで緑のカーペット
静寂の中に広がる庭は美しい紅葉も見応えあり
青蓮院門跡(しょうれんいんもんぜき)や曼殊院門跡(まんしゅいんもんぜき)とともに天台宗5門跡の一つに数えられます。
重文の往生極楽院には、国宝の阿弥陀三尊坐像が安置され、極楽往生院を取り囲むように庭園が造られています。ビロードのように広がる苔が見事な有清園(ゆうせいえん)は、秋には紅葉と苔の美しいコントラストも楽しめます。
庭園のあちこちに置かれている童地蔵(わらべじぞう)は、石彫家の杉村孝氏のものだそうです。

杉苔の上に、杉や檜などの樹木が並びます。秋は紅葉、春はシャクナゲ、初夏のアジサイも大変美しいとのことです。

池泉回遊式庭園の有清園は、作家の井上靖に「東洋の宝石箱」と称されたほどです。



続きまして・・・

【宝泉院】・・・<天然記念物
思わず見とれる美しい庭の数々
勝林院僧坊として創建されました。
立ち去り難いという意味から名付けられた「盤桓園(ばんかんえん)」は、柱と柱の間に広がる空間を額縁に見立て、山々を借景とした美しい庭園です。
格子越しに眺める鶴亀の庭園も必見です。



ニックネームでけっこうです。
初めての方も、コメントでの参加表明を待っています!


2012年10月30日火曜日

実家の庭を日本庭園化してみました

庭サーの皆さん、そして侘び寂びを愛する世界中の皆さん、こんにちわ。

実は1ヶ月ほど前から、毎週のように実家に帰り、実家の庭の一部を自分だけで日本庭園化するというプロジェクトを始めております。

限られた時間の中、少しずつ完成を目指しています。

庭ジャンルは、苔庭です。
苔研究の場としても利用するためです。

それでは、現在までの我が家の庭をご覧くださいませ。


ビフォアはこんな感じです。この一画だけ、私が頂きました。


整地しております。


苔の採取に出かけます。


道端は苔の宝庫です。
いろんな場所で、少しずつ頂きました。


バケツ一杯の苔をゲットしました。


苔を少しずつ敷き詰めていきます。


苔が足りないのでまたまた採取に出かけました。
もう一度言いますが、道端は苔の宝庫です。


スナゴケもゲットしたので、飛び石の回りはスナゴケを敷き詰めていきます。
スナゴケは背丈があるので、飛び石を優しく囲んでくれます。
雨上がりのスナゴケは素晴らしいです。


スナゴケさん、水を浴びてパッっと開いています。


一番大好きなホソバオキナゴケもゲット成功です。
木の周りはやはりホソバオキナゴケで包み込んでいただきたいです。
どんどん広がっていって欲しいものです。


京都の道端で採取した苔です。
なんという苔なんでしょうか。ホソウリゴケでしょうか。わかりません。



現在はこんなところです。
写真にはありませんでしたが、スギゴケもゲットしました。
10本ほどですが、増殖目指して大事に育てたいと思っております。


最後まで見ていただいてありがとうございました!


2012年10月8日月曜日

[サークル活動] 東福寺 芬陀院(雪舟庭園)(2012/10/06)

今回のサークル活動は、京都駅に15時に集合。
その時点ではまだ、どこを愛でるのかも決まっていなかった。

急遽の開催だったので、参加者は2名。
石川県と愛知県から参加した2名。

15時集合ということで、すぐに拝観時間が終わる。
きっと今回愛でることができるのは1箇所だろう。
なぜなら、いつも拝観するまでが長いから。(苔や石やに見とれて普通の人の3倍は時間がかかる。。。)

さて、今回は京都駅から1駅で行ける、東福寺に決まった。
その中でも、気になった「芬陀院」に決定。


と、ここで、
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【芬陀院の庭について・・・】

芬陀院の庭園は、「雪舟庭園」または「鶴亀の庭」と言われ、あの雪舟が築造したとされている。
様式は、禅院式枯山水庭園。
京都で最古の枯山水庭園のひとつ。

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雪舟という言葉にモチベーションの上がった二人はJR東福寺駅に到着。

駅を出て数秒後、前を歩く石川県から来た男が、職務質問中の警官に向かってそっと手を挙げる。「よう」とでも言わんばかりに。
そしてそのまま通りすぎていった。

後ろを歩くもう一人の男は、その時はその行動の意味が全くわからないものだったが、後から聞いたところによると、なんと、学生時代にとても仲よかった友達だったという。。。



いやそれならもっとリアクション!!!!!



二人は芬陀院へ向かった歩いた。
苔の本をそれぞれ片手に持ちながら。
道端に苔を見ては立ち止まる。


ホソバオキナゴケらしき素晴らしい苔を見つけたので、採取!(私有地以外でのホソバ発見はなかなか珍しい)
男はカバンから持参したジップロックに苔をそっと入れた。

芬陀院へ行く途中、東福寺洗玉澗に架かる臥雲橋を渡った。
この橋は木造の廊橋で、紅葉時にはここから見える景色が素晴らしい。
シーズンにはこの橋で大渋滞が起こる。



そこを越え、苔のせいでなかなか前に進めない。
スギコケでも時間を食われた。


なんと一時間ほどの時間をかけてようやく芬陀院に到着した。


ついに雪舟庭園を愛でることができた。

今までに愛でてきた枯山水は、心を落ち着かせつつも、何かメッセージのようなものを感じることが多かった。
しかしこの雪舟庭園は・・・
ひたすらに、ただひたすらに、心を沈める。。。座って、観て、数秒後には心の波が消えて行くこと確かに感じる庭なのだ。

それは確かであり、次々に参観者が訪れるのだが、皆心の波を沈められたように黙っているのだ。
この庭にはそんな力があった。


茶室からの眺めの素晴らしい。



どの部屋からも庭園が眺められる。障子に切り取られた絵画。



玄関を入ってすぐに目に入る掛け軸。
洗心。
なるほど、帰りにこの掛け軸を見て理解ができた気になったのであった。
 
洗心。
これができるのが芬陀院の庭なのかもしれない。
心を波を沈めることによって洗心。
前に進もうとする者によって、心の波を沈めることはネガティブだろうか。
つまり、洗心はネガティブなのだろうか。

愛でた者だけがわかる、答えはポジティブだ。


洗心の技術を持つことが重要である。

運命を決するものは、品性である。
品性を生むものは、習癖である。
習癖を作るものは、行動である。
行動を起こすのは、心である。

その心はすべて、洗心の上で育むべきである。








2012年9月30日日曜日

[個人活動 9/29]徳川園(愛知県名古屋市)を愛でた

名古屋で朝まで飲んでいましたので、そのままどこか愛でて帰ろうかと思いまして調べてみました所、名古屋には「徳川園」たる素晴らしい庭園があることを知ったのです。

名古屋城本丸の東約3kmの地にある徳川園は、徳川御三家筆頭である尾張藩第二藩主光友が、元禄8年(1695年)に自らの隠居所として大曽根屋敷を造営したことを起源としている。

当時の敷地は約13万坪wwwwwwwの広大さで、庭園内の泉水には16挺立wwwwwwwwwwwwの舟を浮かべたと言われている。


徳川園の魅力は、矢田川の河岸段丘を生かした高低差の大きな地形、既存のまま取り入れた樹林、立体的に迫る大きな岩組みが特徴で、変化に富んだ景観を大胆に切り替える構成を用いて大名庭園の「荘厳さ」を大観できるようになっている。
新緑や紅葉、牡丹や花菖蒲の花々など四季を通じて楽しめる庭となっている。


まずは徳川園がある敷地への入り口(徳川園の入り口ではない)

入場する前からこの素晴らしい雰囲気

ついに徳川園の入り口あたり

黒門口から入場し(他にも大曽根口という入場口がある。それほどに広いのだ)、すぐに現れた絶景ポイント。わかるだろうか。ここは滝(龍門の滝)の上になっている。奥には龍仙湖(りゅうせんこ)が広がっているのがわかる。まるでディズニーかUSJにでも来たのかと錯覚してしまっていた。。

なんか好き。こうゆうの!

立体交差。高低差生かしすぎて鼻血が出そうでした。



苔好きにはいろんな所に苔があって楽しいです。
私はコレを見て第発明の種をゲットしました。
直ちにコケ栽培セットの開発に取り掛かりたいと思ひます。

鯉がくっきり見えます。
こんなにキレイな水の池泉回遊式庭園は初めてです。
さすが、2つの大きな滝(龍門の滝、大曽根の滝)から大量の水が流れ込んでいるだけあります。
鯉の他の庭園にいるものと比べ、生き生きしています。 


この壮大な景観。海に見立てているだけあります。広いです。



パノラマで撮っています。しかし広々感が全く伝わりません。残念。


水面ギリギリの飛石。石の大きさ。スケールが違いますね。



道の側溝。オシャレです。石の利用を存分に楽しんでします。



高い位置にある茶室(瑞龍亭)の前からの景色。
龍仙湖が望めます。龍仙湖奥の、西湖堤も望めます。(写真には写っておりませんが)



色付いてきました。(2012/9/29撮影)



外国人の方が日本庭園にいる風景が好きなんです。より日本を感じます。



この高低差。この辺りは様々な種の鳥がチュンチュンないておりました。



四睡庵(休み処)の横の飛石とタマリュウ。
苔の次に好きなモノは、実はタマリュウなんです。
自分で栽培もしていました。



大曽根の滝の少し手前で記念撮影。cameraのタイマー機能があることに漸く気付く。
こんな彩度の強い服装はダメですね。風情台無し。反省しています。



石畳の階段はやはりこうでなくてはいけません。
高さに対して奥行きは3倍以上。
こうすることで面が見え、繋がりのある階段となるのです。


大曽根の滝(おおぞねのたき)
この滝の背後の山は徳川園の中でも最も高く、龍仙湖水面との標高差は約11mあるそうです。


龍門の滝(りゅうもんのたき)
龍門瀑ともいわれ、鯉が滝を登り切って竜となったという登竜門伝説に基づく滝の一形式です。
なるほど、登竜門。いい言葉です。



徳川園を愛でるのに2時間弱かかりました。(それほどに広い)
疲れたので一服です。
黒門口の横にあります、観仙楼(かんせんろう)。
龍仙湖に面する二層の建物で、眺望抜群。レストラン、ホール、ショップとして利用できます。
私はその中にある「蘇山荘」という喫茶店にて一服させて頂きました。

蘇山荘にて、おビール。
枯山水を愛でながらのおビール。
クリーミーな泡でございました。


こんな感じで徳川園を愛でて参りました。

徳川園の横には徳川美術館がございます。
徳川園の後に美術館も行きますよ、という方は徳川園の入場料金が半額になります!
時間もあったので行って来ました。館内はほぼ撮影禁止。徳川家の貴重な重宝、いわゆる「大名道具」がたくさんありました。